本文へ移動

公立中高一貫校とは

 1998年の学校教育法改正により中学進学に「第3の選択」が生まれました。
普通の中学校でもない、私立中学校でもない、「公立中高一貫校」という選択です。公立中高一貫校には3種類あります。
「中等教育学校」「併設型の中学校・高等学校」「連携型の中学校・高等学校」の3タイプです。
「中等教育学校」と「併設型の中学校・高等学校」はどちらも必修科目の授業時数から選択科目の授業時数への振り替え、中学と高校の指導内容の入れ替え、前倒し、後ろ倒しなど、カリキュラムの自由度が高まるような特例が認められています。中等教育学校にはそもそも中学と高校という区別がありません。中学相当部分を「前期課程」と呼び、高校相当部分を「後期課程」と呼びます。後期課程からの入学枠はありません。併設型は高校からも入学枠があります。いずれも、既存高校に新しく中学校または前期課程を追加する形で発足することがほとんどです。
残る1つは「連携型」。既存の中学校と高校の間で人的交流を図り、一部の生徒は中学から高校へ簡単な試験だけで入学できるようにする形で、一般的に想起される中高一貫校のシステムとはだいぶ違います。
公立中高一貫校を特徴付けるものの1つが「適性検査」です。公立中高一貫校では、建前として学力試験は行わないことになっています。そこで、適性検査という仕組みが登場しました。適性検査では、算数・国語・理科・社会などの学科の概念はありません。作文や、長文読解をともなう記述式の問題で、一般には論理的思考力や表現力を見る問題が多くなっています。「試験」ではなく「検査」であることから「受験」と区別して「受検」と呼ばれます。

茨城県内の公立中高一貫校の選考基準について

茨城県内の公立中高一貫校の選考方法は、①適性検査②グループ面接③志願理由書④調査書で実施されています。茨城県の県立中高一貫校がすべて同一検査日に同一問題で選考されます。その選考基準は、公表されていませんので、すべてに対して万全の対策が必要となります。
 
①適性検査
 主に算数、理科の内容を問う「適性検査Ⅰ」と分析力、記述力、表現力などを問う「適性検査Ⅱ」の2つの検査が行われます。ある程度の科目知識は必要ですが、通常のテストと異なり、知識だけをいくらたくさん持っていても、高得点を望むことはできません。たとえば算数でも、解答にいたる過程を「文章を用いて」説明することが必要になります。さらに、科目の基礎知識を問う試験問題とは違い、小学校の学習内容の本質をきちんと理解していないと正解できない、高度な問題が多いのも特徴です。   
 
②グループ面接
 5人程度のグループで行われる面接ですが、これまでの茨城県の入試では、「グループディスカッション」形式で行われてきています。一問一答形式の面接とは異なり、その場での柔軟な対応、積極性、協調性などが求められます。このグループ面接の冒頭、ディスカッションに入る前に、志願理由を30秒程度で口頭で発表することを指示されます。    
 
③志願理由書
各中高一貫校への志願理由、つまり志望動機を受検生本人の自筆により、300字から350字程度の文章で表現します。この内容は、前述したグループ面接の中でも口頭で述べる必要があるため、受検生自身がきちんと考えて作成する必要があります。事前に作成し、出願と同時に提出します。
 
④調査書
小学5・6年の学校での学習状況や生活についての評価が記載された報告書で、小学校の先生に作成していただきます。各科目の観点別評価、評定のほか、外国語活動、特別活動など小学校生活のすべてが報告対象となります。出願と同時に提出します。
 

茨進の取り組み

県立中高一貫校対策コースの学習システム
 茨城県立中高一貫校の受検では、適性検査問題と面接試験が問われます。適性検査問題では小学校における各科目の通常の学習では及ばない各科目を横断した総合力が求められ、面接試験ではその「活用力」「表現力」が求められます。
 茨進の県立中高一貫校対策コースでは、科目の枠を超えた幅広い考え方を身につけるための集団指導での教科授業と、総合力を鍛えるための個々の答案に対する添削指導の2つの柱で、お子様の学習を強力にバックアップします。
 

授業・問題演習・解説

  授業では、茨城県立中高一貫校の適性検査に対応した専用教材を用いて、問題演習と解説を行います。幅広い出題範囲・問題形式をもつ茨城県立中高一貫校の適性検査問題の、ほぼすべての領域・形式を授業の中で網羅していきます。

 適性検査問題に多く見られる日常の会話形式の問題文から、問題の意図をしっかりと読み取り、解答を記述していく演習を行います。適性検査の問題は、普段 小学校で解いているような問題とは異なり、「問題を解答する力」ではなく、条件に応じて、「自分の考えや意見を相手に分かりやすい文章で記述する表現力」 が必要になります。

 授業では、問題演習を多量に取り入れ、適性検査の問題形式や考え方に慣れていきます。解説では、問題の解法だけでなくそこから派生する周辺事項にも触れることで、自ら興味をもち、考える学習のきっかけを提供します。
 

テスト・課題

 基本的な知識を認識するための問題に加えて、幅広く世の中への関心度を問う一般常識や時事問題をコンパクトに盛り込んだ内容で作成した、「スタートテスト」をはじめに実施しております。

 また、教科学習の知識・理解度を問う「茨進 オープン模試」(国・算・理・社 の4科)と、適性検査に対応した学習の成果を確認するための「茨進 県立中高一貫校そっくり模試」を実施しています。後者は特に、「知識力」「分析力」「思考力」「表現力」を実際の適性検査と同様な形態で、総合的に評価判定を行います。

 毎回の授業では、宿題として「読む人に自分の考えを分かりやすく伝えること」を目的とした作文を課しています。それぞれのテーマに沿って自由に考えることで「発想力」を養い、その内容を文章で伝える能力を身につけていきます。
 

面接対策

 学力だけではなく、積極性や協調性、学習意欲なども合否を分ける重要な要素となる県立中高一貫校の入試では、面接試験の比重も決して低くありません。茨進 中学受験ゼミの県立中高一貫対策コースでは、5年生のうちから自己分析ふまえた内容のスピーチや、テーマ・ディスカッションに慣れさせてゆき、6年生後期には、入試本番を想定した形式でおこなう面接指導の時間を設定します。練習を繰り返し、万全の態勢で入試に臨みます。

添削指導

  解答のほとんどを文章で記述する適性検査問題では、考え方を身につけると同時に読み手に伝わりやすい文章をかけることが不可欠です。また、志願理由書の添削にも対応し、個々の状況に応じた指導も欠かしません。

基礎力と総合力の並行学習

 県立中高一貫校の適性検査問題は、私立中学校のように小学校の指導内容から乖離(かいり)したものではありません。ですが、教科書に掲載されている内容に関しては、細かい知識にいたるまで正しく理解していることが大前提となります。
 正確な知識を身につけていただくために、県立中高一貫校対策コースでは、茨進ゼミナールやいばしん個別指導学院の併用受講をお願いしております。小学校の学習内容を完成させながら、適性検査問題を解答できる力をつけていきます。
 
TOPへ戻る