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国語力を身につけるためには

算数も、理科も、社会も、日本語で書かれた文章から必要な情報を読み取って勉強する以上、すべての教科の原点は国語力にあります。
そのため学習塾には、「国語力や読解力を向上させるにはどうした良いか」という相談が数多く寄せられます。 
多くの保護者様に共通するお悩みかと思いますので、少し掘り下げてご説明いたします。

「教えて!茨進先生」に寄せられたご質問例

【ケース1】文章問題が苦手です。どうすればいいですか?

小学校低学年のお子様の保護者様から頂いた質問です。

小学校の3・4年生までの文章問題が苦手なお子様の特徴の一つとして挙げられるのが、「文章中に出てくる言葉の意味を理解しないまま読み進めている」という点です。
こういったケースでは、分からない言葉や読めない言葉の意味を調べるところから始めてみることをおすすめすることが多いです。
このような行動は、言葉の意味調べだけに限らず、様々な場面で必要になります。
「分からないことはすぐに調べる!」を習慣付けましょう。

【ケース2】国語の正解率を高めたいです。

こちらは、中学受験をするお子様の保護者様から頂いた質問です。

中学受験をするお子様は、小学校の教科書だけでなく、塾での学習も進めていることが多いです。
扱うテキストの中では、分からない熟語が出てくることも多いと思います。
まずは、これを理解する語彙力を身につけることが大切です。
面倒臭がらずに辞書を引き、たくさんの言葉を自分のものにできるようにしましょう。

また、知識不足が原因で国語が苦手になる生徒さんが多いのも事実です。
持っている知識の量は、文章の理解度に影響を及ぼします。
小学生向けの新聞やニュース、岩波ジュニア新書など、さまざまな情報を見たり読んだりして、知識を広げていくことが大切です。

もうひとつ、正解率の向上のためには速読解力も必要です。
速読解力を鍛えるために、時間制限を設けて国語の宿題に取り組むことをおすすめします。
塾によっては、速読解力講座をおすすめしている学習塾もあります。
読むスピードに少し不安のあるお子様の場合は特に、そういった力を鍛えることも重要になってきます。

【ケース3】国語の現代文問題対策方法がわからない

最後に、高校受験を目指すお子様の保護者様から頂いた質問です。

現代文の読解には、「語彙力」「本文の内容把握」「設問の理解」「表現力」が必要です。
読解力の強化においては、特に次の3つの取組みが重要になってきます。
1つ目は「分からない言葉の意味と使用例を調べること」、
2つ目は「答えの根拠を言えるようにすること」、
3つ目は「なぜ間違えたのかの検証をすること」です。

特に記述問題は、自分で正解か不正解かを判断することが難しいので、学校の先生や塾の先生などにきちんと添削をしてもらって、「キーワードがなかった」「主語が不明だった」「指示語を入れてしまった」など、どうしてダメなのかを明瞭にすることが大切です。

【ケース4】記述問題の書き方が分かりません。どうすれば書けるようになりますか?

記述問題は、いきなり書けるわけではありません。

まずは、抜き出しでもよいので、答えを書くようにします。その際に、設問に合わせた文末にすることを意識します。
「なぜですか」と問われた場合は、「○○だから」と答える。といった具合です。

それができるようになったら、字数制限に合わせて、言い回しを変えたり、内容を追加したりします。また、設問に対する答えを端的に言い表せるように、要約のスキルも身に着けたいところです。スモールステップで少しずつ、練習を重ねてください。

まずは語彙力を鍛えることが大事

上の回答にも共通するように、国語力を高めるうえで「語彙力」は最も重要です。

私たちは、日本語を日常生活で使用しているため、「国語は勉強しなくても点数が取れる教科」だと思いがちですが、これは大きな間違いです。

日常的に使用している言葉は、お互いの生活の背景をよく知る者同士が使用しているので、言葉の省略や、あいまいな表現を多用します。そのような会話の中では、「語彙力」は育っていきません。

上の回答にあるように、小学生のうちによく「言葉調べ」の学習を行っておくと、将来の国語力の土台につながります。

また、国語力を鍛えるうえで重要なこととしては、親子の会話の中で、お子さまの意図を「聞き取る」こともあげられます。
ここでいう「聞き取る」は、お子さまが伝えたい内容を「ただ聞く」ことではなく、お子さまが言いたいことを「汲み取った」上で、「どのように言葉にすればよいのか、言語化を助けてあげる」ことを指します。
読書をした内容でもよいですし、その日の学校の様子でも構いません。大事なのは、お子さまが伝えたいことを、言葉の省略をせず、主語と述語を明らかにし、適切な言葉で表現できるように導いてあげることです。

小学生の4年生くらいまでは、こういったことが語彙力を強化する手掛かりになっていきます。

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速読の理論

人間の脳に達する刺激の大部分(約8割)は視覚情報が占めています。瞳が対象のものに向けられると、眼球の裏側にある網膜がその像を映し出し、脳がそれを認識することで「見る」ことが成立しています。目で読み取った情報は、脳内に張り巡らされた140億のニューロンを通じて、知覚、認識、記憶、運動などを司る各領域に送られ処理されます。

速脳速読トレーニングは、この視覚刺激を通じて高速かつ大量の情報を送り込むことで、効果的に脳を活性化していき、脳の特性である「可塑性」「汎化作用」等を利用し、速読の読み方を定着させていきます。

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速読とは、『斜め読み』や『飛ばし読み』といった概略把握的な読み方とは違い、「トレーニング前の内容理解度や記憶量は維持し、文章を味わう要素も損なわないで、読む速度を加速する」ことをいいます。決して「文章全体を読まずに、ざっと目を通してキーワードを拾い読みするような読み方」ではありません。

つまり、普通に読んでいるつもりなのに大幅に時間が短縮され、ストレスや疲労も感じることなく読書ができるようになります。

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